気になること

普段暮らしていると、どうしてもルーズになるのが、どうしても気になるところである。昔の一時期は、小六法をいつも小脇に置き、自分の一挙一投足の根拠が気になったくらい細かかった。細かくなるとどんどん細かくなるたちなのである。仕事の先輩方もとてもち密な人が多かった。そういえば司法試験の勉強の時は、時間がなかったので、忘却するわけにもいかず、何か資料を作るということもできなかった。ざっと一通り抑えてバランスをつかむ機会が得られたら、あとは毎日全科目、試験当日と同じ作業を、朝5時から7時の2時間で繰り返していた記憶がある。要するに、自分の頭をそのものとするのである。今はどうかというと、そこまで細かくできていないので、法律そのもののち密な理解から外れやすくなっているような気がする。その前に相談者の事情やビジネスを理解したりするのに隣接諸学問などの知識を学んで使うところから始まることが多くなるので、どうしても、法律屋としての色合いが薄れるのである。どうにもどうにかならないか、気になるところである。隣接学問で使って役立つ効果を感じるのはやはり論理学・数学等であり、毎日欠かせない栄養の一つであるが、実際の議論は論理的に珍妙な議論が横行するので、時々むなしくなることがあるのが実情である。