今でも続く趣味

弁護士なり立ての時期は、特に、仕事にかこつけてなんでも勉強していたと思う。いろいろな建物(建築建物)を見に連れてゆかれ(確かそれは当時のボス弁が多くの大工の棟梁の知り合いがいるとともに、建築士会の顧問をしていたからだったと記憶している)、並行して、高専の教科書、建築士の教科書、構造力学なども含め熱中していたと思えば(勿論現場経験がない人間のすることはあまり役に立たないので気休め程度にすぎない)、ゴルフクラブの飛びとすれば、当然材料力学弾性体の力学なども(所詮素人なので参考文献を誤って弾性体の力学などをしたり)、統計力学の例の演習書を見て絶望しかけたりしたーもちろん専門家不在では各分野は処理できない。)、光ファイバーとすれば光学、ファラデーローテータなどであるが、当時は、高校時代にほとんど学習しなかった理科系科目の知識不足を補うため、改めて、易しい岩波の物理入門コース全巻から始まり、関連書籍を読み漁った。調布の夜学の大学で科目履修をしたこともあるが、数学の毎回のテストで、他の学生の点が低く間違いが多いのを知ったが、今一つ通う時間が効率的でないと感じ、結局やめて独学だけとなった。岩波は化学入門コースも入り口として読んだ記憶がある。細胞の分子生物学など、きりがなくなった。あとは理科系の大学のカリキュラムやテキストなどを参照して勉強した。次第にランダウのようなところに行ったりし、仕事と離れた趣味の傾向が強くなった。今はおよそほとんどの学問は英語で学習しているが、趣味としては持っていてよかったと思う。自分にわからないところがいつまでもあるので、新鮮な気持ちでいられるのである。仕事にもっと注力するべきだと反省したところである。